2008年05月06日

発言小町

「発言小町」は読売新聞のサイトにある掲示板です。利用者は女性が圧倒的に多いという印象ですが、もちろん男性からの発信やレスもあります。

ここに一度足を踏み入れたが最期、底なし沼にはまるがごとく抜け出すのは困難必至、虜になってしまうことを保証します。

話題・男女・働く・ひと・健康・美といった様々なジャンルに質問や相談、単なる愚痴などを投稿します。それを「トピ」、投稿者を「トピ主」、そこに寄せられた意見を「レス」と呼びます。多くの場合、トピはトピ主とレスを寄せた人々とのやり取りで成り立っています。

「全ジャンル一覧」、アクセス数・レス数・お気に入り其々の「ランキング」から次々とトピを覗くもよし、刻々とレスが増えていく一つのトピの行く末を見守るのもよしです。そして、もちろんレスを入れての参加もありです。

よくある匿名掲示板との違いは、全ての投稿が編集部のチェックを受けるということです。ある程度の管理がなされることで安心して利用することができると言えるでしょう。

人気トピはレスが400以上にも上ります。そうなると、そこに集まる人も寄せられるレスも、まさに社会の縮図。良くも悪くも「集団の力」がどのように生まれ、成長・変化し、そして人に影響を与え、動かしていくのか、そのダイナミズムをまざまざと見せつけられます。

ついつい引き寄せられ、日に一回は覗いてしまう「発言小町」ですが、気になることもあります。

その一つは、トピ主やトピの登場人物に対して、例えば「あなたはうつ病だと思います」というように、精神疾患等を指摘する人がかなりいるということです。目につくのは、うつ病、BPD(境界性人格障害)、発達障害でしょうか。

自殺者が年間3万人を超えるようになってしまった日本。自殺対策基本法が制定され、「うつ病」の早期発見・早期治療が勧められています。「うつ病」への感度の高さは、この病気が誰でも罹り得るものとして特別視されなくなったことを示すものかもしれません。また、抑うつ気分・疲れやすさ・興味や喜びの喪失などのうつ病の症状も一般に知られるようになったのでしょう。確かにトピ主に「うつ病」を指摘する声には、労りの気持ちがこめられているように感じられます。

しかし、BPDや発達障害を指摘する場合は事情が違うように思うのです。

文章からもその人のパーソナリティをある程度読み取ることは、確かに可能だと思います。しかし重要なのは、その人のパーソナリティを知るには、その人の全体を知ろうとする努力が必要だということです。文章はその人を理解する手懸りのごく一部に過ぎないと思うのです。それなのに文章だけから「あなたは○○」と決めつける行為は、理不尽で軽率であり、思いやりに欠けるのではないだろうかと感じるのです。

そして、BPDや発達障害を指摘する声には非難や排除の気持ちが含まれているように感じるのは誤解でしょうか。

他者に対する厳しさが増していることの一つの表れのような気がしてなりません。


posted by エラノール at 10:58| 石川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | サイト紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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